昨日、ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のコンサートに行ってきた。
親しくしている人が以前、とあるピアノリサイタルに行く話をしていたので、
じゃあ俺も、と半分勢いで買ったチケットだったが、行って大正解だった。
曲目は、ブラームスの交響曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番。
ヤンソンスはテレビでしか見たことがなかったので、今回初体験である。
ブラームスはオーソドックスな解釈であるが、オケ全体のバランスが良く、内声もよく聴こえ、
聴いていて安心できる演奏だった。
しかしそんな中でも終楽章のコーダの盛り上がりは圧倒的で、
演奏後の拍手は割れんばかりのもので、ブラヴォーコールも飛び交い、非常に興奮した。
チャイコフスキーは、歌よりもどちらかというとリズムに傾斜した演奏のようで、
チャイコフスキーの中のスラブ舞曲的側面がよく表出された演奏のように聴こえた。
その点で、第3楽章のワルツが最もよい出来だったと思う。
しかしそれ以外の楽章のほの暗い雰囲気もよく表出されていて、
チャイコフスキーが紛れもなくショスタコービチに繋がるロシア音楽の系譜の先駆者であることが
良くわかるいい演奏だったと思う。
アンコールは、シベリウスの「悲しきワルツ」とウィンナ・ワルツ「憂いもなく」の2曲。
ウィンナ・ワルツを生で聴くのは、たぶん初めてだったと思う。
生だと重低音が良く響き、ずいぶん重量級の曲に聞こえたが、
低音側の席だったから余計そう聞こえたのかもしれない。
ウィンナ・ワルツが終わった後の拍手に応える中で、
ヤンソンスがコンマスに立つように促すと、
コンマスが「みんなあなたを讃えてるんですよ」という感じでヤンソンスに譲った。
するとオケの全員が足を踏み鳴らして聴衆と一緒になってヤンソンスを讃えていた。
チャイコフスキーの後の拍手の中でも、
同じようにオケが足を踏み鳴らしてヤンソンスを讃えていたので、
本日2度目である。
ヤンソンスが、いかにこのオーケストラの信頼を勝ち得ているかがよくわかり、
非常に印象的だった。
これほどの名演奏だったが、空席が目立ったのは意外だった。
これは日本の経済状況の悪化を示すものなのか、
それとも日本のクラシックファンの層の薄さを示すものなのか、
どちらかなのだろう。
ヤンソンスはおそらく来年、コンセルトヘボウと来るだろうから、
またその時に聴いてみたい。
一人身だからこそできる贅沢だ。
2009年11月16日
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いいホールの音の洪水の中にいる感覚は、ほんとうに魔法のようです。リタイヤしたら、ぜひヨーロッパのコンサートホールに行ってみたいです。(まだまだ先ですが・・・)